台湾から薬物リハビリ施設代表を招き、薬物乱用防止イベントを開催しました!

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 薬物の非犯罪化が世界的に進む中、WHO世界保健デーを記念して日本薬物対策協会が4月14日(土)に新宿(場所:サイエントロジー東京ビル)で、台湾から薬物リハビリ施設代表を招き、薬物乱用防止イベントを開催しました。

 今年1月にも米国カリフォルニア州で大麻が解禁されるなど薬物が世界的に合法化される傾向が加速しています。また国際連合広報センターによると、世界中の大麻使用者の数は、1億6000万人に近く、これは15歳から64歳までの年齢層の人口の4%に相当するとしています。大麻はゲートウェイドラッグとも言われ、「一度切りなら大丈夫」という誘惑によって、世界的規模で広がりそこから他の薬物使用へと誘導する入口となっています。

 一方で、『「わかってはいるけどやめられない」・・・薬物依存はれっきとした精神医学的障害です』(国立精神・神経医療研究センターより抜粋 https://www.ncnp.go.jp/hospital/guide_s_outpatient/detail10.html

と主張されるため、薬物依存者は犯罪を犯しても病気なのだから致し方ないとする法的な裁きが起こる可能性も出てきています。

 このような中、自らも16年間に渡る薬物中毒を克服し、世界で最も成功していると言われる薬物リハビリ施設・ナルコノンの台湾代表タン・ヨウケン氏が来日し、自身がどのようなきっかけでナルコノンを知り、薬物から解放されたかの講演がなされました。

「ロンハバード氏は、惑星をクリアー(戦争や狂気もなく犯罪もない)にする第一の障害は薬物であると言っていますが、台湾では、刑務所の約7割はドラッグ経験者か売人です。薬物をやると強姦や性犯罪、暴力事件を犯し、中毒者は必ず誰かを傷つけるものです。

薬物をやって殺人事件を起こすことは、台湾では特にポピュラーな問題となっています。

薬物にはまっている人が薬物をやらなくなるというのは、社会にとってとてつもなく有益なことです。

どう有益かお話しします。

個人的な話ですが、14年前までは私も覚せい剤漬けで死にかけていました。

刑務所にも入りましたし、銀行からお金を借りて返してもいませんでした。

14年前の私の写真を見れば、危険人物のようにみえるので、誰も近づきたがらない『危ない奴』だとすぐわかるでしょう。

2年前の午前4時くらいに、新宿にいたら『あいつやっているな』と覚せい剤をやっている人の顔を見てすぐにわかりました。

目が違います。このような人は道を歩いていても突然、破損事件を起こしたりして社会にとって本当に危険な存在です。覚せい剤をとった人は誰でもそうなりますし、環境に対して敵対的になります。

私には当時、妻と子供がいましたが、家賃を滞納したり、2年間家の中で閉じこもりの生活を送ったりしていました。ある時、妻の友人が助けに来ようと言ってくれましたが、ナイフを用意して家で待っていたこともあります。仕事もない、感情もない、どんなことをしても自分には関係ない、そういう状態です。

そんな中でもどこかで心の中では自分は良い奴だと思って、解決策をずっと探していました。

 

薬物依存の状態の人を例えると、コップを上にかぶせているようなものです。

コップ

一切、外部の環境を遮断しており、自分自身と語っているだけです。色々な映像が頭の中にありますが、親や子ども、家族とは実際には本当のコミュニケーションをとっていません。

 ある時、病院にも行きました。医者は代わりの薬(精神薬)を処方して治療しようとしました。確かに「落ち着き」はしましたが、このコップを上にかぶせている状態に違いはありませんでした。

 そして、このような状態でもなんとかしたいという気持ちが心の底にあって、妻が見かねて何度も合うように仕向けてくれ、私はナルコノンにようやく出会いました。ここから私の人生が変わりました。

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ナルコノンのステップを簡単に紹介します。

薬物をやっている人に対しては、まず代替薬物を用いない薬物離脱を行います。具体的にはビタミンなどを使用してロケーショナルとアシストで、3人交代制の正に24時間監視で断薬を行います。(http://www.narconon.jp/drug-rehab/drug-free-withdrawal.html

 

 この過程が5日から1週間くらいです。通常は禁断症状などに苦しむ中毒者にとっては一番つらい場面ですが、我々のスタッフも8割が元中毒者なのでリアリティがあり直面できますし、何よりも効果的な手法があるので、それを使用してケアをすることで離脱へと導きます。

 

 そして、この離脱を乗り越えると、次はニュー・ライフ・デトックスフィケーションを行います。 http://www.narconon.jp/drug-rehab/new-life-detox.html

 

 これは十分なビタミンや食事、運動をしてサウナに入るプログラムです。そしてこれを終えると、残留している薬物が身体から完全に排出され、身体の問題はなくなります。

しかし、メンタルの問題は残ります。

 

 したがってこの後にはメンタルの問題を解決するための様々なステップが行われます。

 

 まずは、物質宇宙とコミュニケーションをとる、オブジェクティブプロセスです。

 

 これにより、よりその人は現時点に来る事ができ、固着していた映像はもっと離れます。

 

 そして、次にUP&DOWNコース、

これによって誰が抑圧をしていたかを知ります。

 

それから個人の価値と高潔さのコース、責任感のある一人へと変わります。

そのあと、コンディションをやり、人生をより良く処理することができるようになります。

私は8つの銀行からお金を借りて、返済することに直面できていませんでしたが、正直それに気づいた時びっくりしました。そして10年かけて毎月6万円を返済しきったのです。

これはあくまで一つの問題にすぎません。

 たった一人の例ですが、一人でもこれだけ周囲に迷惑をかけるわけです。もし私がナルコノンを知らなったとしたらその後10年かけてもっと迷惑をかけて危険人物となっていたことでしょう。

私はその後、法務省の紹介で刑務所にもプログラムを持ち込み、これまで2700人の受刑者に対してL.ロンハバード氏の開発した更生プログラムのコースを提供しました。

 

 彼らの中には、それを終えて次は私のグループに参加して、他のものたちを助ける側になっているものも沢山います。そのことにより、私は2012年に、大統領から特別な賞も受賞しました。

 

これらは、私個人の例に過ぎませんが、人は本来助けたがっています。薬物を常習しているときは、そのエネルギーが他人を傷つけたり悪事を働くことにだけ向けられていましたが、今は単に変換して善に変わっただけです。

昔の私のような人間が他にも何千人もいると想像してください。地球上には1億を超える人たちが薬物で苦しんでいるのです。悪く言えば、がん細胞があるようなものです。しかし、ナルコノンは救急車のようなもので、それらを変えることができます。ナルコノン・ジャパンも必要ですし、どの地域にもナルコノンが必要かと思います。それによって、より多くの人たちが救われます。」

 

この日参加した議員やNPO団体関係者からは

「日本にもナルコノンが設立されてほしい」

「心のケア・指導が成果を出していることが心に響きました」

「何気なく薬に頼る構造がドラッグから回復できなくしている、問題の背後にあるプロセス、人生を取り戻すことという内容が興味深かった」

などという反響が得られました。

 

 日本薬物対策協会は、米国に本部を置く非営利団体、薬物のない世界のための財団の日本支部であり、2008年より首都圏を中心とした学校や地域にて薬物乱用防止講演を提供し、これまで9万人を超える生徒や保護者、教育者などへ薬物の真実に関する情報をもたらしてきました。アメリカの教育者L.ロンハバード氏の文献に基づき、大麻や覚せい剤、コカイン、エクスタシーといったよく乱用されている薬物についての基本的なデータを紹介しています。

 

 詳しくは日本薬物対策協会のホームページまでhttp://fdfw.blog.fc2.com/

 

 

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