フランス 2017 ~最高裁でサイエントロジー教会が勝訴~

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UNADFI(セクト的逸脱に対する個人と家族を守る会全国連合)は2015年にパリ高等裁判所にて法的プロセスを侵害したとする有罪判決を受け、それに対して控訴しましたが、2017年1月12日、最高裁判所は、控訴を却下しました。

実際、サイエントロジー教会セレブリティセンター・スピリチュアル連合(ASES-CC)は、パリ裁判所にUNADFIを訴え、2009年に最初にサイエントロジー教会に対して行われた裁判で彼らが原告として振る舞うことによって法的プロセスを侵害したと訴えました。サイエントロジー教会は、彼らによる原告としての申告は裁判の進行を不純なものにし、UNADFIの悪意は許しがたいと主張し、その唯一の目的が教会に対して損害を与え、司法の手続きに違法に影響を与えることだったとする事が事実だと証明されました。

2015年11月20日の判決では、パリ高等裁判所は、サイエントロジー教会を認めることに合意し、UNADFIが原告としていることにより、裁判の進行や論争の内容に影響が生じたことは確かであるとし、UNADFIの悪意があったと結論付けました。

裁判所はまたASES-CCによって書かれた言葉「この要望は、国の全てのレベルにおいて存在する連合の傲慢さの結果であり、彼らはMIVILUDES(セクト的逸脱行為関係省庁警戒対策本部)や法務省から支援を受け、何十万ユーロもの資金を使って13年以上に渡って裁判官や総理大臣も含めた全ての省庁の大臣に対するトレーニングを施した。」は名誉毀損ではないとしました。

UNADFIは21000ユーロをASES-CC(サイエントロジー教会)とそのメンバーに支払うよう命令されました。

(UNADFI代表 カトリーヌ・ピカール氏 ・・・フランスの“カルト”対策の権威として知られていたが、サイエントロジー教会との法廷に違法に居座ったかどで訴えられ敗訴した。参照文献

これは最高裁に上告されていましたが、今日正に最高裁でその判決が確定することとなり、UNADFIの上告は退けられました。UNADFIからの論争は明らかに判決を覆すことにはならないとしました。

フランス・サイエントロジー教会連合の代表エリック氏は次のように述べました。「これは重要な決定であり、サイエントロジー教会だけでなく、最高裁までもがUNADFIが不当にかつ違法に裁判に影響を与えていた源であることを事実とした。しかし一般的な司法として、これからは正当性なく悪意でもって民事訴訟を起こす前に2度考える時ではないか。UNADFIはこの厳しい失敗から教訓を学ぶ時だろうし、また、公的な権威も、もし資金的にこのような行為に加担すれば違法性と侵害における共犯になると気付いただろう。」

Eric-Roux

 

 

 

(エリック氏)

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