2022年のOSCE（Organization for Security and Co-operation in Europe：欧州安全保障協力機構）のサイドイベントWarsaw Human Dimension Conference: ODIHR 会議にサイエントロジー教会は協力しています。
9月26日から10日間ワルシャワで行われるOSCE-ODIHR会議は、人権と基本的自由の条件について議論されています。
また、様々な議題でサイドイベントが行われ、9月28日は「COVID-19 パンデミックの間およびその後の平和的集会の自由の権利の確保と監視」、9月29日は「寛容と非差別の推進: OSCE 参加国に対する ODIHR の支援と市民社会への支援」をテーマに議論が行われています。
https://www.osce.org/chairmanship/warsaw-human-dimension-conference
サイエントロジー教会は、常に「信教の自由」が基本的な人権であることを認識してきました。他の宗教の信条と実践に対する不寛容に起因する紛争がしばしば起こる世界で、教会は 50 年以上にわたり、信教の自由の維持を最優先事項としてきました。
そのような中、OSCE－ODIHR会議ではOSCEに加盟する各国の代表が集まる中、サイエントロジー教会広報および人権担当ヨーロッパ オフィスの代表から、ドイツの 連邦行政裁判所 がドイツのサイエントロジストの宗教または信仰の自由と宗教的実践の自由を肯定した最近の判決について、見解を述べることで会議に協力しています。
“ドイツ バイエルン州行政控訴裁判所 による歴史的な判決は、2019 年 8 月のミュンヘン行政裁判所による第一審の判決を覆し、論争の的となっている 「セクト フィルター」 への署名を要求することは「違法であり、原告の権利を侵害する」と判断しました。市の行動はまた 、宗教の自由の憲法上の保証と、市民が人種、出身、言語、信念、または宗教的または哲学的信念を理由として不利益を受けることがあってはならないことを要求する法の下の平等の憲法上の原則に 違反しています。”
また、ドイツにおけるサイエントロジーは、1997年からBfV（Bundesamt for Verfassungsschutz、連邦憲法擁護庁）とその地方支部による監視下に置かれていますが、“暴力、テロ、ドイツの機関への脅威などの事例は一度もない。”
さらに、過去30年間、ドイツの裁判所は約50件の判決を下し、サイエントロジー教会とそのメンバーは、ドイツの基本法(憲法)の第4条によって保証されている信教の自由の保護を受ける権利があるとの判決を下しています。
このような事実があるにもかかわらず、BfVは監視を続けてきました。ドイツにおける反サイエントロジーの動きは、宗教の自由を著しく侵害するものとして、国連の公式文書でも国際的に批判されています。
このような事からも、BfVの「監視下に置かれている」ことが イコール「暴力や犯罪がある」というわけではなく、犯罪歴がないのにも関わらず一方的に監視下に置きつづけることは、基本的人権に対していかに不当な侵害か理解できるでしょう。
私たちは、今回ドイツ バイエルン行政裁判所が「セクト フィルター」は違法であるとの判決を下したことで、サイエントロジストに対して長い間当然のことであったようなこの差別的な慣行が、ついに「非難」されたことを嬉しく思います。
これは、宗教的信念のためにドイツで差別を受けているすべての人々にとって、信教の自由の勝利です。
＊OSCE：（Organization for Security and Co-operation in Europe：欧州安全保障協力機構）は、北米、欧州、中央アジアの57か国が加盟する世界最大の地域安全保障機構です。
外務省ＨＰ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/osce/index.html
＊ODIHR：（the Office for Democratic Institutions and Human Rights of the Organization for Security and Cooperation in Europe, Office for Democratic Institutions and Human Rightsの略：欧州安全保障協力機構 民主的制度と人権のためのオフィス）