発展途上国の貧困や差別の問題はますます深刻化し、青少年の育成とリーダーシップの必要性が訴えられています。このような中、国連の定めた国際平和デー(9月21日)を記念して、ユース・フォー・ヒューマンライツジャパンは、教育者や学生らを対象に、国際平和研究学会事務局長・児玉克哉氏をお招きし9月17日(月・祝)に啓発イベントを開催しました。
国際平和研究学会事務局長・児玉克哉氏は、ある広島の被爆体験者のことに触れ、「彼女は足を失うなど自分の人生には意味がないという絶望の中で生きてきたが、ある時若い人たちに体験を伝える『語り部』の活動を通して感謝されたことがあり、希望を見出すことができた。人々は無視されるとか、忘れられることで苦しみを覚える。人権とは希望を見出していく過程であると私は思う。」とし共通認識をもってやっていきたいとしました。
他にもブータンに10万人いるとされるブータン難民との体験なども伝え、様々な地域との結びつきや、分断されている人たちにブリッジをかけ、人生に希望を見出すためのプロジェクトの構想の立ち上げを発表しました。
また、次の部では、ボランティア活動プレゼンテーション・コンテストが行われ、岡山県に災害救助ボランティアにいった青年の話などが紹介されました。
会の参加者らは「セミナーのワークショップが良かった。自分の感情を体験する場となった。」「ブータンの話は知らなかった。何とかしなくちゃと思う。」「全ての項目をみていて面白かった」という反響が得られました。
ユース・フォー・ヒューマンライツ インターナショナルの目的は、青少年を人権について、特に国連世界人権宣言について教育し、彼らが寛容さと平和の支持者となるようにすることです。インドのマハトマ・ガンジーや、南アフリカの人種隔離政策を撤廃したネルソン・マンデラ、アメリカの人道主義者L.ロンハバードらが残した人権にまつわる言葉を紹介しています。
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