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貴社がアメリカで制作された「Going Clear」なる映画を配信されていることに驚きを隠せません。
この映画については、サイエントロジー教会本部から再三にわたり、HBOや映画製作者に対して情報源の確かさについての問題提起と、彼らの弁護士が要求したこちら側の目撃者や証言者も撮影許可を取ってまでニューヨークに派遣したにもかかわらず、一切彼らは取材せず、結果としてビジネス目的による扇情的な内容に仕上がりました。
このような一握りの犯罪者や甚大な損害を教会にもたらした元信者だけの証言に基づいたものは「ドキュメンタリー」とは決して呼べるものではありません。
表現の自由を教会としても十分に尊重しますが、それは、嘘偽り、なんでも吹聴してもよいということと同義ではありません。
貴社がこのような反サイエントロジーを促すためだけに制作されたプロパガンダをビジネス目的で販売されることに断固として反対します。
教会に対する偏見や差別を助長する貴社のようなマスコミ関係者やメディアの記者には然るべき責任が伴うことを明記させて頂きます。
これまで、このようなインターネット上における無責任な情報により、本来より良い人生を歩んでいて人生における大きな変化や実感を得ていたにもかかわらず、突如として退会したり、勉強にこなくなるような事例が過去にも起こっています。
そして、このような誹謗・中傷を促がす記事や映像が原因の一つであると考えられています。
よって、これらはその会員の究極の精神的な自由を奪うだけでなく、その周囲にも影響を及ぼし、教会に対しても営業妨害をされているものです。
さらには、一部の会員がこれらを観るだけでなく、友人や家族、親類もそれらを観ることにより、真面目に通って日々勉強している会員はいわれのない反対や差別を受けることになります。
これは、憲法でも保障される基本的な人権である信教の自由を著しく妨害する抑圧的な行為です。
教会本部からHBOの社長宛に送られた公開されている手紙
~マーティ・ラズバンの虚偽の主張について~
HBO(”Going clear”を配信しているテレビ局)、アレックス・ギブニー(Alex Gibney)と貴社の弁護士は、あなたの今回の映像の主な情報源であるマーティ・ラズバン(Marty Ruthban)について知るべきことはすべて知っているという主張をされていますが、もしそうでしたら、決してこのような嘘つきの人物を映画に入れることは許さなかったことでしょう。
「教会が不法にセレブリティを盗聴する」というでっち上げを、ラズバンなる人物に情報提供させる場を貴社が与えていることは驚くべきことです。
彼はリンカーンを暗殺するほどの勢いで6年間にわたり教会とそのリーダーに対しての中傷キャンペーンを繰り広げ、その中で一度もこの懐疑的な主張に触れてきませんでした。
通常、これはHBOとアレックス・ギブニーだけでなく、いかなるジャーナリストにとっても危険信号だといえます。彼は1300以上の不誠実なブログ記事と50のメディア発信、3つの自費出版の書籍、この映像の大本となるプロデューサー、ローレンス・ライト(Lawrence Wright)との広範なインタビューで、今回の偽りのでっち上げについて一度も言及してきませんでした。
もちろん、ラズバンはアレックス・ギブニーのためにそのような作り話を創作したので、「それらで触れてこなかった」ということを言い表すのを忘れませんでしたが、 HBOとギブニーは、この主張を使用する上で、注目を集める限り放送内容が真実であるかどうかは気にしていません。
6年間で、この話を一度も語ったことのない嘘つきからこのでっち上げをもとに制作されたHBOドキュメンタリーとは、笑いの種だと言ってもおかしくないでしょう。
それは、この映画が事実など無関係で、単に偏屈なプロパガンダ(宣伝)であることを証明するものです。
ギブニー氏は2年前から私たちから隠れていましたが、その理由は彼の最も重要な情報源であるラズバンを教会が簡単に信頼のおけない人物であると証明できると知っていたためです。
ラズバンの嘘は、有名なメディアを通しての宣伝となるため、ギブニー氏の調査にとってあまりにも価値がある一方で、ジャーナリズムの基準はまったく満たしていないものです。信頼の置けない情報源からの創作映像を見ているだけです。
それだけでは十分でないなら、2003年末に教会の指導者によって「毎日殴られる」というラズバンの別の嘘についてもそうです。
この映像の中で、それについて放映した2010 年のCNNの映像の切り抜きを再利用しています。
この嘘も、教会は6年前に、ビデオ映像、また写真、旅行記録、数千人の目撃者と政府の記録をもって反証し、雑誌、ビデオ、インターネットを通して知らせてきました。
またローレンス・ライト氏に手渡すまでしました。
ギブニーはこれらを知っており、簡単に教会に接触できるにもかかわらず、映像の中では教会からは何の返答もないとしたのです。
理由はこれらが彼の先入観と偏屈な物語と相反するからです。
ラズバンを何年も知り彼が病的な嘘つきであるという目撃談を伝えるためニューヨークに来た25人の人物とは、HBOもギブニー氏も会おうとしませんでした。
25人の中には元教会の上級幹部と15年付き添った妻、そして同じ事務所でラズバンと同じレベルで働いていた人が含まれていました。
さらには、20年以上ラズバンとの仕事の経験を持ち、彼の不正行為の後始末をしてきた専門家と代表者もいました。
この映画にあるすべての主張に対する真実はこの人たちが情報をもっており、貴社やギブニーが頼っているほんの一握りの人たちと矛盾するものです。
ギブニー氏は、(1)彼らが映画で論じられている主題の直接の目撃者である(2)HBOとギブニー弁護士の両方の弁護士が、教会に対して彼らを利用可能にするように伝えたにもかかわらず、ギブニー氏は、発言を撤回し、教会が自分の情報源を信頼ないものにしてしまうのではないかと心配し彼らと会いたくないと主張しました。
言い換えると、Gibney氏は、スキャンダルが暴露されないようにプロのタレントたちを保護したかったということです。
これは、明確な戦略が働いていたことを示しています。
貴社が雇っているという160人の弁護士たちにこれらをよく吟味させてください。宜しくお願い申し上げます。
Letter to Sheila Nevins,
President, HBO Documentary Films,
February 20, 2015