フランスの真実 エピソード1

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フランスの真実 エピソード1

 フランスは伝統的に人権の国です。しかしながら、新宗教に関しての状況は長年に渡り悪化しています。この20年、フランス政府は少数派宗教に対して戦うための行政機構を設置しています。

 この機構は、精神医学そして反宗教の小さなグループによる影響下にあり、フランスの民主主義の土台を危険にさらすような状況を生み出しています。

 国が現在、反宗教協会に資金提供をしており、その主な活動は噂をばらまき、新宗教についてのブラックプロパガンダを流します。これらの協会は市民からの支援はなく、国からの助成金によってのみ存続しています。

 司法省は10年以上彼らが呼ぶところの「セクト」について裁判官の国立学校でトレーニングを施しています。実際これらのトレーニングは反宗教協会、とくに最も有名なのは”カルト対策”の市民団体UNADFI(日本語訳:セクト的逸脱に対する個人と家族を守る会全国連合)によってなされます。

 このようなセッションにおいてはUNADFIは想像しうるかぎりのサイエントロジーや他の少数派の宗教のあらゆる噂を垂れ流します。裁判官は独立しているものだと考えられていますが、このように国によって資金提供されている反宗教協会によって新宗教グループと戦うように訓練されます。

 加えて、国は政府内に新宗教グループと戦うための組織、セクト的逸脱行為関係省庁警戒対策本部MIVILUDESを作りました。

 この組織は、内閣総理大臣の直轄にあり、すべての省庁に入口を持ちます。2008年10月から2012年6月にかけてのこの組織の長は、ジョージ・フェネークという元裁判官であり、反サイエントロジーとして有名でした。

 というのも、宗教的信仰を持つという理由により、90年代にサイエントロジストを刑務所に不当に送りこんだ人物だからです。

 彼はいくつかのスキャンダルに関与していました。

 彼が裁判官組合の長だったときに、彼の組合員は、武器商人から多額のお金を受け取っており、それは、アンゴラに武器を輸送したとして後に告訴されました。

 同じく、この組合の長だった時に、ユダヤ人セム系に対する侮辱罪の有罪判決を受けています。それ以降、組合は解散しました。

 チュニジアにおいてまだ力のある時だった、独裁的大統領ともいわれたベン・アリとも親密な友人でした。

 また、フェネークは議員の選挙運動の際に会計上の不正が見つかり憲法評議会において議員選出はキャンセルになりました。2012年には彼は議員の席を取り戻します。

 MIVILUDESは行政の一部ですが、彼の参加によって、新宗教に関する保留となっていた事例について数多くの裁判官や検察に接触がなされました。

 MIVILUDESは、これらの接触が秘密であり、公にしてはならないと認めています。

 今日、フランスではすべての裁判所、そしてすべての高等裁判所は「セクト文通者」を持ち、それは、裁判官とMIVILUDESとの間をつないでくれるものです。

 2011年9月19日、サイエントロジストの高等裁判のたった6週間前に司法省は全ての裁判官に対して回覧状を発行しました。

 この回覧状では、裁判官と検察官に特定の宗教の実践に対して厳しく訴えるようにという通達を出しています。

 しかし、それらは憲法で保護されているものですし、例えば、解毒や断食のようなプログラムを含みます。

 この回覧状は、裁判官にUNADFIと協調して働きかけるように指示しており、一方で新宗教グループに反対する側としてUNADFIは裁判に来ます。

 このようにして、裁判は事実の真実性を検証される前に、一方が裁判官に完全に奨励されて、一方は厳しく告発される形で開かれます。

 この回覧状は、明らかに司法の独立という点に関してすべてのヨーロッパおよび国際条約に違反しています。

 UNADFIは、自分たちが行政の権力側にいることが分かっており、というのも最初に、MIVILUDES内に席を持ち、国によって資金提供され、それから裁判官を訓練しているからです。

 新宗教を告発し、最後に裁判では、これらの同じグループに反対する市民グループとして現れます。

 そして、新宗教は以前に彼らによって訓練されたであろう裁判官に直面するのです。

 これが、2011年11月3日の高等裁判が置かれている状況でした。

 そして、われわれの敵はサイエントロジー教会が有罪判決を受けることを望んでいました。

 裁判では原告はおらず、UNADFIが彼らの反宗教運動団体だけを連れて、そして、製薬産業から得られる独占と利権を守るためにフランス薬剤師協会が来ました。

 裁判の初日、フランス市民はフランスの司法の歴史上、前例のないスキャンダルを目撃しました。

 クライマックスは、被告側が審理の最中に、訴訟のファイルにアクセスすることを拒否されたことで、それは被告側の弁護士が、UNADFIが主張するファイルに入れられた書類の信憑性を論じたかったものでした。

 この最も基本的な権利でさえ、被告側には拒否されたことで、この事例が宗教的信仰に基づく不当な裁判であると証明することができます。

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